経験と専門から将来を考える。当たり前のようですが、本当にそれで良いのでしょうか?
悩んだ末に「多様性」に自らの「核」を見つけた学生が、ビジョンを描き、大局的・俯瞰視点からキャリア戦略を捉えた事例を紹介します。
起想ゼミに参加した当初のビジョンは「留学生向けの日本語教師になる」こと。理由は、海外留学経験と専門が日本語教授法だから。
本人曰く、「地表に見えている部分だけで、ブロックを積み上げていた」と振り返っています。
あるとき「多様性」が自分の軸にあることに気づきました。
そこから、ビジョン、戦略、戦術を考えていくことになりました。
根にあたるのがビジョン。何度もブラッシュアップしてたどり着いたビジョン。ビジョン=根、がしっかりすることでその上の幹が太く・強くなることを実感したといいます。
幹にあたるのが戦略。「アダプター」はメンター (先輩社会人) が使った言葉。異なる文化、異なる考え方をつなぎ、価値を生み出す役割をイメージしています。
根が張り、太く強い幹に支えられることで、枝葉は縦横無尽に広がっていきます。
留学や日本語教授法、留学生向けの日本語教師でさえ、ビジョンに向けた1つのステップ。在日外国人、海外進出企業や外資系企業、M&Aによる企業統合、などなど、多様性が価値を生み出す機会はどこにでもあります。その全てが自分にとっての成長機会になりえます。
起想ゼミでの気付きと学びから、本人自らの力でたどり着いたキャリア戦略の思考。
「しっかりした根 (ビジョン)、太く強い幹 (戦略) を描くことで、枝葉が縦横無尽に広がることができる」。オリジナリティある発想と表現にメンター・スタッフが感嘆しました。
明確なキャリア戦略のもと、ご本人の今後の成長と活躍が楽しみですね。
起想ゼミでは、自分の中にあって見えなかったビジョンを描くこともでき、大学院後の進路、将来の道筋が大きく広がったと思っています。
オンラインで参加させて貰えたことで、日本にいるメンターその他ゼミ生と繋がれたことがとても嬉しかったです。ゼミを通じて、ゼミそのものだけでなく、終了後もずっと繋がって、何か一緒にしてみたいと思える仲間や先輩との出会うことができました。
大局的・俯瞰的に方向性を定めることはキャリア戦略を考える上でも重要です。
大きな指針のもとでは、多種多様な手段は選択肢であり、ステップです。
もっと深く、強みの本質を捉えることで、その強みを活かす機会も大きく広がります。